2025年子どもの家総会が開催されました

令和7年6月29日(日) 子どもの家園舎及びオンラインでの併用で、【子どもの家定時社員総会】が開催されました。総会に参加されたみなさま、お疲れさまでした。

早速「保育の様子が伝わって来て嬉しかった」等のご感想を寄せていただき、感謝しております。

共同保育所として歩んできた54年――かつては、無認可保育所で、保護者も職員も一緒に保育所を創り上げていた時代がありました。今では一般社団法人となり、2020年からは認可保育所として規模が大きくなったことで保育所としての立場や役割も変化していますが、「子どもたちの育ちを周りの大人たちみんなで支えて見守っていく」「共育ち」という根っこの思いだけは絶対に変わることなく大切にしていきたいと思っています。

 総会は、「共同保育所子どもの家」の運営や、一年の取り組みを振り返る大切な場です。来年の総会では、是非みなさんのたくさんの声も聞かせていただけたら嬉しいです。

 

《園長挨拶》

 今年の1月21日、埼玉県熊谷市で生後5か月の赤ちゃんを抱いて、お母さんが利根川に入水したという、とても悲しく辛い報道がありました。

5か月の赤ちゃんは残念なことに亡くなり、ずぶ濡れの姿でひとり歩いているお母さんが発見されたということでした。

 

 「一緒に死のうと思った」「育てていく自信がなかった」というお母さんの言葉から、これまで誰にも相談することも出来ず、一人で苦しみながら5カ月間を過ごしていたのではないかと想像するだけで胸が締め付けられる思いです。

 

 孤立してしまう子育てに悩むお母さんが、たとえ相談できる場所があったとしても、その相談先に行くことすら出来ない人がいるのが現実です。

今は、情報が簡単に入ることで、「子育てはこうあるべきだ」という無言の圧力がかかることもあるのではないかと感じています。

 

 子どもの家として、何が出来るだろうか?と考えてみた時、やはり「地域とのつながり」や「船橋市の子ども相談センター」等のつながりが大切になってくるように思います。

 

 子どもの家が、これまで子育てに悩むお母さんたちの駆け込み寺のような役割をしてきた、伊藤みっちゃんの思いを、これからも繋げていくこと。子育ての不安や迷い、弱さを「話していいんだよ」「泣いても良いんだよ」という発信をし続けていくことが大切だと思っています。

 

 これからも子どもの家が全ての子どもと保護者と職員にとって安心できる居場所であり続けるように「温かい家」作りをしていきます。

 

2025年6月28日 共同保育所子どもの家 園長 

林 香里